世間に馴染めない人によるブログ

世間に馴染めない人がおすすめの映画を紹介したり、世間の馴染めないことを書いたりします

Vtuberを約一年見て感じたこと

こんにちは。毎回このブログを更新するとき「不定期すぎるな~」とは思いつつも、身内が見るかどうかみたいなブログでモチベを維持するのってかなり難しいし、こんなものだろうなと思っています。

 

さて、今回はVtuberについて「良い点」「悪い点」の二つにわけて、約一年間見てきた感想を箇条書きにし、その後一点ずつ解説を入れる形で書いていこうと思います。

基本情報として私の視聴歴などを記しておきます(興味がない人は次の項まで飛ばしてください)。私は最初Vtuberというものの一般的な起こり(所謂「四天王」全盛期、詳しくは「Vtuber 四天王」などで調べてください)と共に見始め、月ノ美兎を中心に、にじさんじ一期生の数人を見始めたあたりで界隈に嫌気が差して一旦離れ、昨年のホロライブ5期生デビューとそのメンバー「魔乃アロエ」の引退を機にホロライブを中心に視聴活動を再開、最近はにじさんじも数名見ているような状況です。所謂個人勢にはかなり疎く、Vtuber間の関係や歴史に対しての知識もかなり浅いので、もしこの記事を見ているVtuberファンやアンチの方がいましたら、そのあたりご容赦お願いします。

 

・良い点

1,面白い

2,幅広い視聴用途

3,内容に不快感がない

4,視聴者同士のコミュニティがある

5,顔出しのリスクがなく、配信者側のメリットも多い

 

1,面白い

すごく簡単な話なんですけど、面白くなければまず見ないので、とりあえず面白いっていうのが一つ。

ただこれは次の「2,幅広い視聴用途」でもお話するのですが、大抵は「流し見」としての面白さが強いと思いました。

というのも、最初期のVtuberや一部の個人勢はともかくとして、にじさんじ「ホロライブ」など企業系Vの台頭で、Vtuber活動のメインが10分前後の動画から長時間の生放送配信に変わっていったことが要因であると考えられます。

何時間もある生放送(またはそのアーカイブ)をずっと画面を見て過ごすというのは、盛り上がりが連続し、しかも右肩上がりでなければかなり厳しいので、作業中に裏で流す、もしくは何か別のゲームをしながら流すというのがかなりしやすいコンテンツなのかなと思います。

 

2,幅広い視聴用途

ただ全てが流し見でしか真価を発揮しないかというとそうでもなく、放送時間画面をずっと見ていても飽きない配信もあります。

例えばラジオや対談などの企画配信、1時間前後の比較的短い配信、喋りや盛り上げ方が非常に巧みな配信など、こういった配信はずっと見ていられるし飽きません。

勿論、そういう配信は先に述べた流し見に適した配信より数が少ないため、それを目的に見るというのはあまりおすすめはできませんが、そういうのもあるよという紹介みたいなものでした。

あとこれは大部分がVtuber本人によるものではありませんが、配信の面白かった部分や全体のハイライトをまとめた「切り抜き動画」がユーザーによって投稿されているので、長時間配信は追えないな~という人もある程度安心して見れると思います。

 

 

3,内容に不快感がない

自分はこれが一番大きな理由なのかなと思っています。私が主に視聴している企業所属のVtuberは、会社からコンプライアンスについて厳しく指導されているため、「配信内容自体が不快」「失言により不快に思う」などを除けば基本安心して配信を見れるのではないかなと思います。

ただ裏を返せば毒にも薬にもならない配信ということにもなりますし、それ以前にコンプラがあまり関係ない非企業系のVtuberの配信では不快を伴う配信があるのかな~と思うので、これは見るVtuber次第なところはあるのかもしれません。

 

4,視聴者同士のコミュニティがある

古くはファンクラブというものがありましたが、このような文化はVtuberのファンコミュニティという形で健在です。

私は特段そういったものに所属したい、とは思わないので傍目から見ている形にはなってしまいますが、同じコンテンツを好きな者同士が集まってできるコミュニティというのは良くも悪くも影響があります。

ただVtuberのファンというのは、形成層的にかなり自治を重んじる人が多いので、今のところ良い方向に働いていると思います。

これは余談なのですが、ファン同士で繋がった結果、あるファンが自分で配信をはじめ、それを他のファンがみにいったり、ファン同士でコラボ配信する様子をファンが見たりする様子ってかなり面白いですよね。(当のVtuberを抜きにして配信者とその視聴者みたいな関係性が生じるのが社会実験みたいで)

 

5,顔出しのリスクがなく、配信者側のメリットも多い

これは視聴者側ではなく配信者側にとっての「良い点」だとは思うのですが、Vtuber文化の良いところだと思うのでまとめておきます。

まずは顔出しがない点。古くから日本の配信は顔出しをしない、というのが主流でした。しかし、海外配信者が出てきたり、Youtuberが流行るようになったりして、「配信者=顔を出す」というような風潮が出てきました。しかし顔出しにはメリットもあれど無論デメリットもあるので、ネット上に顔を晒すという危険を冒したくないという人には最適な配信方法であると思います。

また顔を晒す必要がないので、昨今の声優業界のように美男美女であることを問わない、顔の美醜ではなく純粋な配信者としてのスキルが問われることも配信者にとってはメリットかもしれません。

あとこれは余談なのですが、Vtuberには配信者としての生の人間の性質とは別に、所謂ガワ、ある種アニメキャラクターのような要素もあるので、グッズ展開に強くビジネスが生まれやすいのも良いところなのかと思いました。

次に、悪い点をまとめていきます。

 

・悪い点

1,大体の内容がVtuberである必要がない

2,一部ファンが気持ち悪い

3,問題を起こした元配信者の隠れ蓑になっている

 

1,大体の内容がVtuberである必要がない

悪い点の一点目からVtuberの存在全否定であること、失礼致します。

昨今の大多数のVtuberというのは、やっていることが往年の実況者や配信者とほぼ違いがありません。これは私が一度Vtuberという業界を追うことをやめた最大の理由でもあります。

バーチャルなんだから、現実ではできない様々なことをしてほしい、そう思うのは当然であり昔の私もそう思っていました。しかし現実はアニメのようなキャラクターが動いてゲームを実況したり歌を歌ったりするだけ、言うなれば配信サイトがニコニコからYoutubeになった程度の違いしかありません。

ただ良い点もあって、「実際にある」アニメやゲームのキャラクターがVtuberとして活躍するのは、バーチャルな存在であるVtuberにしかできないことであり、評価できると思います。

 

2,一部ファンが気持ち悪い

この一年程度を通してずーっと思ってきたことです。ただこれは個人の感じ方の問題であり、場合によっては「中傷されている」と感じる方がいるかもしれません。その点に留意の上、この項はご覧ください。

繰り返しになりますが、私は基本的に企業系のVtuberを見ています。そして企業が執り行うVというのは著しく「アイドル化」しているのが現状です。(ホロライブが「アイドルグループ」を名乗るようになっていたり、にじさんじが所属Vtuberのライブを行うなど)

つまり、「配信者グループだと思って見始めていたらいつのまにかアイドルオタクの中に放り込まれていた」みたいな現象が起こるわけです。

私は勿論Vtuberの多くを「配信者」だと思っているわけなので、彼ら彼女らを「アイドル」だと思っている層と意見の食い違いや温度差が生じるわけです。これらの最たるものが「ぺこーらいつもありがとう」「BUMPみたいなスパチャ」になるわけで、他所でいじられているのを見ると、見ているコンテンツは一緒なのでとても気恥ずかしく思うわけであります。

ただこういうのは「配信者」「アイドル」の性質両方を持ち、ファンとの距離がかなり近い昨今のVtuberとしてはある程度しょうがないものなので、歴史を重ね、「Vtuber」という成熟したインターネット文化に発展していくまでは仕方のないことだとも思います。

 

3,問題を起こした元配信者の隠れ蓑になっている

この記事を見ている方の中には当該の配信者、もしくはVtuberのファンである方がいるかもしれないので、個人名は絶対に出しません。

Vtuberというのは顔を隠し、名前も勿論別のものとなるので、一見すると演者が元配信者なのか、それとも配信自体初めての人なのか判別がつきません。だから本人がそれを認める、もしくは決定的な証拠がない限り、演者が元々配信をしていた人なのかはわかりません。

しかし、私はVtuberとして配信活動を始めたある人が、元々は別の名義で配信活動をしており(界隈擁護で「前世」と呼ぶらしい)そこで問題行動をしていたという噂を聞いてしまいました。

この話の真偽がどうであれ、Vtuberは基本的に演者の情報を明かさない上、別名義での活動となるし、犯罪に当たらない程度の問題行為であればたとえ企業であっても起用にはなんの問題もないので、問題を起こした配信者がVtuberに転生、という動きがしやすいのです。

そういうVtuberがもし問題を起こしたら界隈全体の信用問題になるし、避けようがないものの如何なものなのかなと思いました。

 

ここまでVtuberについて賛否両面から感想をつらつらと述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。

私は総合して言うと、Vtuber黎明期にあった新時代の熱のようなものは無くなったものの、それでも新しい文化の一つではあるし、なんだかんだいっても面白いので、今後も続いて、面白い方向に成長していってもらえたらなぁと思っております。

皆さんも良いVtuberライフを。

CHAOS;CHILD全ルートクリア ネタバレなし感想・レビュー

みなさんこんにちは

今回は前回に引き続き、カオスチャイルドの感想・レビュー記事です。

本記事は全ルート(Trueエンドまで)クリア後の感想です。前回の記事に補足する形になりますので、まだ見ていない方、大まかな感想を知りたい方は以下のリンクへお願いします。

miopon.hatenablog.com

 

※感想を語るにあたって、注意をしますが最低限のネタバレのエッセンス程度のものは含みます。それすらも嫌、全くのゼロからプレイしたいという人は批評点、総評まで飛ばしてください。

 

 

さて、名残惜しくもクリアしてしまったわけですが、このゲーム、先に全体の感想を述べてしまえば、とても切ない話だなぁと思いました。

ネット上で、同じ科学ADVシリーズの傑作、シュタインズゲートのラストが「なかったことにしてはいけない」ものだったのと対照的に、本作のラストが「なかったことにしなければいけない」ものである、という意見を目にして、なるほどなぁと心の底から思いました。

 

それでは各ルートごとの感想を語っていきます。

 

 

◇有村編

最初はなんだこのギャルゲーと思ってプレイしていました。したがって、今作で一番キャラクターにドキドキするのもこのルートなんじゃないかなと思いました。

しかしラストはなんとも... 悪い意味ではなく、心の底から「マジかぁ...」となるエンディングでした。

あとこのルートですごく有村が好きになりました。(余談ですが筆者は神成さん、久野里さんがすきです)

 

◇香月編

後述しますが、香月編に入るための妄想トリガーの操作がすごくわかりにくかった。しかも、その原因を調べるにあたって軽いネタバレを喰らうし、ゲーム内でのチュートリアルを充実させてほしいなと思った章でした。

本編の内容としては、やってよかったなと思う内容でした。最初は「香月なんてルート組む必要あるのか?」とも思っていましたが、彼女の人となり、しゃべらない理由、Trueエンドに繋がる事実など、たくさんのことがわかるし、香月華というキャラクターの掘り下げにもなっていて、とても良い章だと感じました。

あと、色々なレビューで言われている通り、本章が共通ルート、各ヒロインルート、Trueエンドの全ての中で最もカオスです。どれだけカオスかといったら、ドラゴンが出てきて人を食べます。

 

◇うき編

有村編をギャルゲー、香月編をカオスと表現するなら、本章はさしずめホラーといったところでしょうか。

ネタバレになるので多くは語りませんが、自分はプレイしていて「自分だけがこの世界の異変に気付いているループ系の作品の主人公」の気持ちを体験していました。

それと、本章のDream sky endのラスト、ある人物が「これがやりたかったことなんだよね?」と主人公に聞くんですけど、これはマジで震えました。行動指針が一つに固まっていて、なおかつそれが狂っている人ってマジで怖いですね。

 

◇乃々編

衝撃の一言につきます。たしかに共通ルートでの、ある「これどういうことなんだろう」と思っていたことを一つ解決してくれる章なんですけど、こんな事実だったとは...

あとなにか書こうかなと思ったんですけど、ネタバレを避けて語るには難しい章なので、これだけにしておきます。

余談ですが川原くんが嫌いになると思います。クズで根性なしという評価になりました。

 

◇True

一言でいうなら「切ない」に集約されるでしょうか。

お互いがお互いとして生きていくために最後の言葉になった、言い換えれば「なかったことにしなければいけなくなった」と考えると、とても感慨深く、やはり切ない気持ちになります。

あとこれは共通ルート終盤から見られていましたが、宮代(主人公)が「成長した」という言葉では表せられないほど変化したなぁと思います。シュタゲにも言えるんですけど、主人公の成長や変化がもうそれだけで泣ける。

 

最後に、一週目のときには気づかなかった批評点と、総評を述べて終わりにします。

 

◇批評点

まずシステム的な話から。このゲームは共通ルートをクリアしてから、Trueを除く各ヒロインのルートを遊ぶために、共通ルートの妄想トリガーをポジティブかネガティブのどちらかを選択するのですが、次の妄想トリガー(選択肢)までスキップ機能が欲しかったなぁと思いました。

既読・未読スキップ、妄想トリガー発生でスキップを止めるなどの機能はあるのに、なぜないんだろうと思いながらプレイしていました。

 

同じく妄想トリガー関連の話で「more」の操作がわかりにくかったと思います。

このゲームは、先ほど説明した妄想トリガー選択でポジティブを選択すると、一部「more」と表示されてさらにポジティブを選択することができます。

しかし、ゲーム内でmoreを含めた妄想トリガーについての説明は一切なく、筆者自身moreは自動でそういう演出になっているものだと思って(選択するものではないと思って)いました。このせいでルート突入にmoreの選択が必要な香月編に入ることがなかなか出来ず、原因を調べる中で軽いネタバレに触れることになってしまいました。

確かになにかしらのマニュアルや事前に妄想トリガーについて調べていなかった私にも非はありますが、できることならゲーム内でわかるようにしてほしかったなぁと思いました。

 

最後にCGが少なかったかなと思います。戦闘シーンとかも立ち絵を動かしたりエフェクトが出たりするだけだし、ここCGあってもいいんじゃないかなと思ったところが立ち絵だけ、などのようなことがあります。ギャルゲー寄りにADVなんだし、CGはもうちょっとあっても良かったかなと思います。

 

次にシナリオについて。まずは久野里さんの掘り下げがあまりなかったなと思いました。

たしかに全体のシナリオやTrueで大体のことはわかるのですが、彼女がギガロマニアックス(能力者)を恨んでいる理由が作中でなされず、PS版の特典のボイスドラマで明かされること、アメリカ時代の説明がかなり薄いことなど、久野里編を作れとは言いませんが、もっと作中で掘り下げてくれればなぁと思いました。(もしかしたら前作をプレイしていたらわかることなのかもしれません。そのようでしたらごめんなさい。)

 

次に山添うきについて、彼女については全体的に気になることはなかったものの、なぜ力士シールの作者の部屋に一瞬現れて消えたのか(主人公の幻覚?)、それに付随して力士シールの作者と収集家関連の話が、割と尺を取ったわりには雑かなと感じざるを得ませんでした。

作中のミスリード的なものだとしたらそれまでなのですが、なんかここらへん説明不足かなぁと思いました。

 

◇総評

一言でまとめるなら人を選ぶ良ゲーです。

主人公はクセがあるし、割と描写がグロいところがあるし(CGはそこまでグロくないものの)、話の属性てんこもりでついていけなくなる可能性はあるし、あとあまり言わない方がいいんですけど、シュタゲみたいに全て丸く収まるわけではないし。

しかし、本作の持つキャラゲーとしての側面、ホラーとしての側面、サスペンスあるいはミステリーの側面、どれもが光り輝く一級品であると感じました。

特に、どこまで進めても我々受け手を驚かせるどんでん返しの数々には、シナリオ構成力にただただ畏敬の念を抱くのみでしょう。

例えばなんですが、「こういうの好きでしょ?」を放り込んだだけのゲームって「あぁ、こういうの好きだね」だけで終わると思います。本作では更に一歩踏み込んで、絶望に落としてみたり、かと思えば救いの光を見せてみたり、感情のセーフゾーンを受け手に与えない作りをしているなぁと思いました。

だからこそ、感情が揺さぶられるからこそ、キャラクターの展開でこちらまで一喜一憂するし、成長や変化に心が熱くなる。エロやグロ、暗い話や超展開だけで終わらないゲームに仕上がっているんだろうなと感じました。

ここまで色々言ってきましたが、興味が湧いたらあとは情報を入れずにプレイしてみてください。面白いかは保障できません。しかし、忘れられないゲーム体験になるかもしれません。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

CHAOS;CHILD一週目「over sky end」ネタバレなし感想・レビュー

こんにちは。今回はシュタゲやロボティクスノーツと舞台を同じくする科学ADVシリーズCHAOS;HEADシリーズの二作目、CHAOS;CHILDの一週目が先ほど終わったので、この時点での感想を交えつつレビューをしていこうかなと思います。

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◇概要・あらすじ

本作は先ほど紹介した科学ADVシリーズと呼ばれるアドベンチャーゲームの中の一作で、2014年12月18日発売です。

あらすじは...

 

2015年、渋谷。6年前に起きた大災害、渋谷地震から復興された街に新設された私立高校『碧朋学園』に通う青年宮代拓留は、自身が設立した新聞部の活動の一環として『ニュージェネレーションの狂気の再来』と称される連続殺人事件を追っていた。

情報強者を自称する拓留は、持ち前の好奇心と行動力、そして周囲の手助けや偶然もあり、とうとう事件の第一発見者となる事が叶う。真相の究明をする事で自身の有能さを知らしめる事ができると考えた拓留は、義理の姉を自称する来栖乃々の制止も聞かず、幼なじみの尾上世莉架や親友の伊藤真と共に動く事となる。

やがてそれは、渋谷に生きる全ての人々を巻き込む狂気となって拓留に襲い掛かり、拓留もまた、自身の過去と向き合う事となって行く。

(参照:wikipediaCHAOS;CHILD」)

といった感じです。

基本的に前作「CHAOS;HEAD」で起きた「ニュージェネレーションの狂気」という事件とリンクしたりしなかったりするものの、今作のみで十分ストーリーを追える上、説明もしっかりしてくれるので、前作未経験でも問題なくプレイできると思います。(個人的にはすごく大事だと思ってます)

 

◇評価点

今作のなんといっても面白いのはストーリーです。テキストADVなので勿論ここが肝なのですが...

今作は主人公が様々な猟奇殺人事件を追う形でストーリーが進行していきます。次は誰がどうやって?一連の事件の真犯人は?このキャラの背景は?などなど謎が次から次へと投入されて、気づいたらゲームを進める手が止められなくなります。

 

あとこれは賛否が分かれるところなのですが、ストーリーがかなり重いです。ストーリー中盤から、主人公とその仲間たち新聞部は「事件を追う側」から「事件に追われる側」になってしまい、中盤終わりのとてつもないトラウマシーン(下画像)はマジでエグいなぁと思いました。個人的にはダンガンロンパ2のとあるシーン並みに絶望したし、開いた口がふさがりませんでした。自分は重いストーリー好きなので、すごく良い点でした。

(↓微グロ注意↓)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(ネタバレ含むため一部モザイクを入れています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に細かい点なんですけど、例えば途中でセリフを送って、次がナレーションセリフ(ボイスなしのセリフ)の場合ボイスが途切れないことが良かったと思います。

 

◇批評点

 まず主人公にクセがありすぎる。これにつきます。あらすじでも書いたんですけど、主人公拓留は「自称情報強者」で、情報のソースを確認せずに話したり、上辺の情報だけで語ったりする情弱を見下しています。シュタゲもそうなんですけど、この時点でかなり受け付けない人がいるんじゃないかなと思います。

一応作中でこのような性格になった理由が語られたり、成長が見られたりはするものの、主人公の性格がきついからやめる、という人がいてもなにもおかしくないと思います。

 

あとこのゲームには選択肢がない代わりに「妄想トリガー」というものがあります。ポジティブとネガティブに分かれていて、妄想トリガーを選択する場面ではどちらかを選ぶことで物語が進みます。しかし、一週目ではどちらを選んでもトリガー発動中の会話が変化するくらいです。一週目のエンディングが固定とは言え、これは少しもったいないなぁと思いました。

 

最後に、このゲームは殺人のトリックを暴いて犯人を捜す、みたいな物語ではないので、そういうのを求めている人はがっかりするかもしれません。

 

◇総評

結論から言えばかなり人を選ぶゲームだと思います。Trueエンドまでゲームを進めていないのでどうなるかはわかりませんが、一週目終了時点ではかなーり重い話が続きます。しかもボリュームが結構多いので、重い話が続きすぎてやめてしまう人も多いんじゃないかなと思います。

しかし、サイコサスペンスが好きな人はすごく好きなんじゃないかなと思います。具体的には、流行り神シリーズが好きな人や、ダンガンロンパのような全体的に重い話が好きな人(推理要素はないので注意)はハマるんじゃないかなと感じました。

今後は、各ヒロインルートとTrueエンドがあるので、それを追って全クリしたらまたレビューを載せようかなと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

エッチな医者、ハレンチ医

思うこと

 

たまにする鼻毛抜きが楽しすぎて毎回がんばって4、5本抜くのですが、本格的に鼻毛抜きを買ったら鼻中の毛を抜いてしまうのではないか、と危惧しています

 

あけましておめでとうございます

映画レビュー「メランコリック」

皆さんこんにちは

2020年初めての記事です。あけましておめでとうございます。

 

今回は邦画「メランコリック」を紹介していきます。

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<あらすじ>

名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。

(公式HPから引用)

 

この映画、御覧のようにとんでもない設定です。人がバンバン死にます。

え、じゃあグロくて陰湿な映画なんだ... かと言うとそうでもありません。

すごくキャラクター同士の関係性を大事にしていて、しっかりヒューマンドラマしてます。

ちなみに、とんでもない設定でヒューマンドラマしてる映画と言えば「スーサイド・ライブ」という映画がありますね。「見るからにクソ映画を見よう!」と思って選んだら意外とちゃんとしててびっくりしたのを覚えています。

 

邦画って独特の温かみにも似たような雰囲気があると思ってるんですけど、今作にはそれが随所に感じられました。でも人がバンバン死んでいます。人がバンバン死んでいるのに温かい、なんだこの映画って感じです。

 

それと、主人公がすごい陰って感じで痛いくらい共感してしまう。自分が(学歴とかは除いて)これと同じような陰なので、序盤のヒロインと会うシーンはめっちゃ共感してしまいました。みんな女の人と話すとき「あぁ、いいんじゃない?」みたいな話し方になっちゃうよね。この冒頭シーンだけでも見てほしい。

だからこそ、終盤にかけて人間として成長していく姿にすごくかっこよさを感じました。人間としての弱さもひっくるめて大きくなっていくのが素晴らしい主人公でした。

 

あと、この映画の監督さんなんですが、この作品が初の長時間作品で、それなのに東京国際映画祭上海国際映画祭、プチョン国際ファンタスティック映画祭など、著名な映画祭に出品、またそれらで受賞をしております。

初監督作品でこれってすごいな、天下一武道会初出場の悟空か?

今後の活躍に大いに期待が持てます。

 

さて、そんな今作のおすすめ度は

95点

・話の面白さ

★★★★☆

・映像/演出

★★★★★

・わかりやすさ

★★★★★

・総合

★★★★☆

 

「邦画ってみんなおもしろくねーよな」みたいな人は是非こちらの映画を

気に入らなくても責任は持ちませんが...

俺ゲームアワード2019

今年もやってきました。俺ゲームアワード これは昨年発売されたゲームで、これマジで面白かったなってゲームを紹介するやつです

 

5位 The painscreek killings

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ジャンル:ホラー、推理、ADV

おすすめ度:★★☆☆☆(2)

 

内容はゴーストタウンとなった街で解決したが判決が不可解な事件を記者として調査するというもので、推理ゲームとして過去最高レベルに面白かったです。

日本の大手推理ゲーム(逆転裁判ダンガンロンパなど)で使われる証拠品をファイルする、などのシステムは一切なく、ドキュメント以外はすべて自分でメモを取る必要があります。

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参考までに自分のメモを載せておきますが、こんなのをびっしり書いています。

ちなみに、この作品がホラーだと知らずにプレイして、途中のホラーイベントにビビりちらし、どの箇所にビックリが来るのか調べたらネタバレを喰らってやめました。ホラーが大丈夫で硬派な推理を求めている人にはおすすめです。

 

4位 Death Stranding

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ジャンル:アクション

おすすめ度:★★★☆☆(3)

 

とても有名だとは思いますが一応。メタルギアシリーズでお馴染み小島秀夫監督がコナミを退社して初めてリリースした作品ですね。

このゲームの面白さはなんといってもオンラインのシステムです。例えば他の多数のプレイヤーが同じ道を歩くと何もない草原に獣道が出来たり、他人の置いた梯子やロープがマップに置いてあってそれを利用できたり、一人でいるのに他人を感じられることで世界観への没入感がとても高いです。

あと個人的に登山が楽しかった。でも人を選ぶゲームではあるのでおすすめ度は3です。

 

3位 ポケットモンスター ソード/シールド

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ジャンル:RPG

おすすめ度:★★★☆☆(3)

 

言わずと知れたポケモンですね。自分はシールドを購入。何も考えずに買ったのでサイトウが見れなくて残念でした。実のところ人生今までポケモンポケモンレンジャーしかプレイしたことがなかったので、全てが新鮮でした。それと、ソードシールドに関してはTwitter漫画でめちゃくちゃキャラクターの前情報が入っていたので、実際に見た感想を書いてみようと思います。

・マリィ...意外と感情表現する

・主人公...Twitterでかなりキャラ付けされてる

・カブさん...意外にもTwitterが忠実に再現していた

他、普通、メロンはマジで誰?って感じでした。Twitterでは見たことがなかったので。

 

2位 P5R(ペルソナ5ザ・ロイヤル)

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ジャンル:RPG

おすすめ度:★★★★☆(4)

 

これはP5RというよりP5も含めての評価になります。スマブラに急にジョーカーとかいう初見のキャラが出てきたのでやってみるか、でやったらかなり面白かったのが本作になります。

P5の一番面白い点はRPGなのにめちゃくちゃ爽快感のあるバトルができることですね。敵の弱点を突くと(例、火→氷)敵をこかしてもう1ターン行動できるんですね。さらに敵全員をこかせば総攻撃をしかけ、相手に1ターンも行動させずに倒すことも可能、なんて爽快なんだ。

あとBGMがめちゃくちゃ良い。お金あったらサントラ買うレベル。それと一周100時間超の大ボリューム、長く遊べます。

 

1位 十三機兵防衛圏

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ジャンル:ADV、タワーディフェンス

おすすめ度:★★★☆☆(3)

 

発売までに6年の時間がかかった難産に難産を重ねたゲーム。しかし面白さは折り紙付きです。

このゲームの面白さはなんといってもその練りに練られたストーリーにあります。マジで二転三転というか、「こうだろうな」って思ったのをひっくり返しにひっくり返すのにとっちらかってないというとてもきれいなストーリーテリングです。語りたいことはたくさんあるんですけどネタバレになるから気になる人は是非買ってください。それだけしか言えません。

あとグラフィックが鬼のようにきれい。

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いかがでしたでしょうか?このランキングにのせたゲームはマジでおもしろかったので、興味がある人はやってみてください(もう書くのめんどくさくなったのでしめます)

オタクがモテないということ 大体愚痴

あけましておめでとうございます。不定期更新の内々にやってるブログなので、私と交流がない人がこの記事を読んでるとは思えませんが、一度モンハンワールドについての不満を述べる記事を書いたら「まとめブログをまとめたものだ」と身内以外の人からしっかりとお叱りを受けたので、なんだかんだ今回も外向けに書いていこうと思います。

 

さて、当ブログは映画のレビュー、オタクへの愚痴、愚痴のたった三つの要素で構成されていますが、今回はなんとも言えないです。

 

深夜に床についたものの寝れず、しょうがないからとnoteを読み漁っていたら以下の記事を拝見しまして

note.com

 まとめると「男性のモテを決定するのは男性としての強さだ(記事の中では暴力性と表現されている)という内容なんですけど(約3万字ありますが面白かったので暇な人は見てください)21年間浮いた話の一つもない私は甚く共感しまして、私見を述べていこうかな、寝れないし と思った次第であります。私は常々こういうモテるモテないの境とは、みたいなことを考えるんですけど、頭のいい人たちが一つ一つ丁寧にすべて言葉にしてくれたような感覚になりました。

 

(注)一個人の私見であり、特定の個人、団体を攻撃する意図のあるものではありません。

 

まず暴力性についてなんですけど、なぜ暴力なのか、というと、実験や観察により手をあげない紳士的な男性よりも、暴力的な発言や振る舞いをする男性の方が性対象として評価されることが明らかになっており、また大小関わらずコミュニティの上位にいるような権力性のある男性も同様に評価されるからだそうです。

 

これについて声を大にして「違うだろ!!!」と言いたいんですけど、よくよく考えたらたしかにああいう人とか、こういう人とか、彼女いたなぁ...って思って出しかけた矛をしまっちゃいました。

皆さんも思い当たると思うんですけど、いじめっ子はモテるんですよね、極論。じゃあそれが単に性差によるもので、女性はバカだからそんな男を好きになるんだ、と思う人にもしっかりと反論されています。

以下記事のキャプションです。

f:id:MiopoN:20200112070534p:plain

思わず唸りましたね。確かに、と。

冷静に考えたら我々人間も動物なので、どんなに理性や論理で武装しようとも本能というか、思考の中枢にある獣性というものは隠せないんだな、と思います。

 

例えば自分をゾンビ映画のワンシーンに置けば、かなりの極論ではあるものの理解を助けてくれます。優しいけどなにも役に立たないしビクビクしてるやつと、口も性格も悪いけど屈強な男、どちらも初対面なら味方にするのはどっち?って話なんですよね。

女性は男性以上に自分の分身である子を守ろうとする意識が強いだろうから、より強い方を選ぶのは自明の理なんですよね。

 

一方で記事内では、女性に手をあげずに自分の強さ(=暴力性)をアピールする方法として、自分よりも弱い男性を作る、というのも紹介されていました。例としては、合コンで自分が小馬鹿にできる弱い男性、所謂イジられ役を一緒に連れていく、などです。

私はTwitter「オタクバカにされた!許せん!俺らは経済回してるんだぞ!」みたいな乱暴な理論を見る度に、オタクはオタクをバカにする層に絶対勝てない日陰者であることを自覚してある程度甘んじて受け入れるべきだ、と思ってきているんですが、上の合コンの例が答えなんじゃないかなとも思いました。

 

合コンの例では立場の低い男性、イジられ役を一緒に、と言いましたが、オタクというのは基本的に恋愛経験がありませんし、あっても性的経験がないかとても低いです。

なのに、(多種多様なオタク文化があるので一括りにはできないが、大多数を占めるアニメの)オタクは恋愛感情を架空のキャラクターで代替する。

代替は代替であって本物ではないので、本物の恋愛経験ができるオタクをバカにする層は、女性に対して堂々とオタクをイジられ役として消費可能なのではないか、だから同じ土俵で闘うならば勝てないのではないか、と思います(わんぱく相撲と大関が戦っているようなもの)

それに、オタクじゃない層も全然経済活動をしているしね。

 

まとめると、オタクはオタクであるが故にモテないんじゃなくて、男としての強さ(=暴力性)を獲得しにくい状況にあるんじゃないか、それとオタクはオタクであることをバカにされても騒がない、同じ土俵に立とうとしないようにするべきなんじゃないか、ということでした。

今回書いたことは、自分が確かに、と思ったことや、同じオタクとして他オタクにそこは違うんじゃないか?と思うことを言葉を借りて綴ったものなので、暇な人は是非引用元の記事も読んでください。めちゃくちゃ絶望します。私はしました。

 

あと人生で初めてポケモンをやってますが、中々面白いね。