世間に馴染めない人によるブログ

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Vtuberを約一年見て感じたこと

こんにちは。毎回このブログを更新するとき「不定期すぎるな~」とは思いつつも、身内が見るかどうかみたいなブログでモチベを維持するのってかなり難しいし、こんなものだろうなと思っています。

 

さて、今回はVtuberについて「良い点」「悪い点」の二つにわけて、約一年間見てきた感想を箇条書きにし、その後一点ずつ解説を入れる形で書いていこうと思います。

基本情報として私の視聴歴などを記しておきます(興味がない人は次の項まで飛ばしてください)。私は最初Vtuberというものの一般的な起こり(所謂「四天王」全盛期、詳しくは「Vtuber 四天王」などで調べてください)と共に見始め、月ノ美兎を中心に、にじさんじ一期生の数人を見始めたあたりで界隈に嫌気が差して一旦離れ、昨年のホロライブ5期生デビューとそのメンバー「魔乃アロエ」の引退を機にホロライブを中心に視聴活動を再開、最近はにじさんじも数名見ているような状況です。所謂個人勢にはかなり疎く、Vtuber間の関係や歴史に対しての知識もかなり浅いので、もしこの記事を見ているVtuberファンやアンチの方がいましたら、そのあたりご容赦お願いします。

 

・良い点

1,面白い

2,幅広い視聴用途

3,内容に不快感がない

4,視聴者同士のコミュニティがある

5,顔出しのリスクがなく、配信者側のメリットも多い

 

1,面白い

すごく簡単な話なんですけど、面白くなければまず見ないので、とりあえず面白いっていうのが一つ。

ただこれは次の「2,幅広い視聴用途」でもお話するのですが、大抵は「流し見」としての面白さが強いと思いました。

というのも、最初期のVtuberや一部の個人勢はともかくとして、にじさんじ「ホロライブ」など企業系Vの台頭で、Vtuber活動のメインが10分前後の動画から長時間の生放送配信に変わっていったことが要因であると考えられます。

何時間もある生放送(またはそのアーカイブ)をずっと画面を見て過ごすというのは、盛り上がりが連続し、しかも右肩上がりでなければかなり厳しいので、作業中に裏で流す、もしくは何か別のゲームをしながら流すというのがかなりしやすいコンテンツなのかなと思います。

 

2,幅広い視聴用途

ただ全てが流し見でしか真価を発揮しないかというとそうでもなく、放送時間画面をずっと見ていても飽きない配信もあります。

例えばラジオや対談などの企画配信、1時間前後の比較的短い配信、喋りや盛り上げ方が非常に巧みな配信など、こういった配信はずっと見ていられるし飽きません。

勿論、そういう配信は先に述べた流し見に適した配信より数が少ないため、それを目的に見るというのはあまりおすすめはできませんが、そういうのもあるよという紹介みたいなものでした。

あとこれは大部分がVtuber本人によるものではありませんが、配信の面白かった部分や全体のハイライトをまとめた「切り抜き動画」がユーザーによって投稿されているので、長時間配信は追えないな~という人もある程度安心して見れると思います。

 

 

3,内容に不快感がない

自分はこれが一番大きな理由なのかなと思っています。私が主に視聴している企業所属のVtuberは、会社からコンプライアンスについて厳しく指導されているため、「配信内容自体が不快」「失言により不快に思う」などを除けば基本安心して配信を見れるのではないかなと思います。

ただ裏を返せば毒にも薬にもならない配信ということにもなりますし、それ以前にコンプラがあまり関係ない非企業系のVtuberの配信では不快を伴う配信があるのかな~と思うので、これは見るVtuber次第なところはあるのかもしれません。

 

4,視聴者同士のコミュニティがある

古くはファンクラブというものがありましたが、このような文化はVtuberのファンコミュニティという形で健在です。

私は特段そういったものに所属したい、とは思わないので傍目から見ている形にはなってしまいますが、同じコンテンツを好きな者同士が集まってできるコミュニティというのは良くも悪くも影響があります。

ただVtuberのファンというのは、形成層的にかなり自治を重んじる人が多いので、今のところ良い方向に働いていると思います。

これは余談なのですが、ファン同士で繋がった結果、あるファンが自分で配信をはじめ、それを他のファンがみにいったり、ファン同士でコラボ配信する様子をファンが見たりする様子ってかなり面白いですよね。(当のVtuberを抜きにして配信者とその視聴者みたいな関係性が生じるのが社会実験みたいで)

 

5,顔出しのリスクがなく、配信者側のメリットも多い

これは視聴者側ではなく配信者側にとっての「良い点」だとは思うのですが、Vtuber文化の良いところだと思うのでまとめておきます。

まずは顔出しがない点。古くから日本の配信は顔出しをしない、というのが主流でした。しかし、海外配信者が出てきたり、Youtuberが流行るようになったりして、「配信者=顔を出す」というような風潮が出てきました。しかし顔出しにはメリットもあれど無論デメリットもあるので、ネット上に顔を晒すという危険を冒したくないという人には最適な配信方法であると思います。

また顔を晒す必要がないので、昨今の声優業界のように美男美女であることを問わない、顔の美醜ではなく純粋な配信者としてのスキルが問われることも配信者にとってはメリットかもしれません。

あとこれは余談なのですが、Vtuberには配信者としての生の人間の性質とは別に、所謂ガワ、ある種アニメキャラクターのような要素もあるので、グッズ展開に強くビジネスが生まれやすいのも良いところなのかと思いました。

次に、悪い点をまとめていきます。

 

・悪い点

1,大体の内容がVtuberである必要がない

2,一部ファンが気持ち悪い

3,問題を起こした元配信者の隠れ蓑になっている

 

1,大体の内容がVtuberである必要がない

悪い点の一点目からVtuberの存在全否定であること、失礼致します。

昨今の大多数のVtuberというのは、やっていることが往年の実況者や配信者とほぼ違いがありません。これは私が一度Vtuberという業界を追うことをやめた最大の理由でもあります。

バーチャルなんだから、現実ではできない様々なことをしてほしい、そう思うのは当然であり昔の私もそう思っていました。しかし現実はアニメのようなキャラクターが動いてゲームを実況したり歌を歌ったりするだけ、言うなれば配信サイトがニコニコからYoutubeになった程度の違いしかありません。

ただ良い点もあって、「実際にある」アニメやゲームのキャラクターがVtuberとして活躍するのは、バーチャルな存在であるVtuberにしかできないことであり、評価できると思います。

 

2,一部ファンが気持ち悪い

この一年程度を通してずーっと思ってきたことです。ただこれは個人の感じ方の問題であり、場合によっては「中傷されている」と感じる方がいるかもしれません。その点に留意の上、この項はご覧ください。

繰り返しになりますが、私は基本的に企業系のVtuberを見ています。そして企業が執り行うVというのは著しく「アイドル化」しているのが現状です。(ホロライブが「アイドルグループ」を名乗るようになっていたり、にじさんじが所属Vtuberのライブを行うなど)

つまり、「配信者グループだと思って見始めていたらいつのまにかアイドルオタクの中に放り込まれていた」みたいな現象が起こるわけです。

私は勿論Vtuberの多くを「配信者」だと思っているわけなので、彼ら彼女らを「アイドル」だと思っている層と意見の食い違いや温度差が生じるわけです。これらの最たるものが「ぺこーらいつもありがとう」「BUMPみたいなスパチャ」になるわけで、他所でいじられているのを見ると、見ているコンテンツは一緒なのでとても気恥ずかしく思うわけであります。

ただこういうのは「配信者」「アイドル」の性質両方を持ち、ファンとの距離がかなり近い昨今のVtuberとしてはある程度しょうがないものなので、歴史を重ね、「Vtuber」という成熟したインターネット文化に発展していくまでは仕方のないことだとも思います。

 

3,問題を起こした元配信者の隠れ蓑になっている

この記事を見ている方の中には当該の配信者、もしくはVtuberのファンである方がいるかもしれないので、個人名は絶対に出しません。

Vtuberというのは顔を隠し、名前も勿論別のものとなるので、一見すると演者が元配信者なのか、それとも配信自体初めての人なのか判別がつきません。だから本人がそれを認める、もしくは決定的な証拠がない限り、演者が元々配信をしていた人なのかはわかりません。

しかし、私はVtuberとして配信活動を始めたある人が、元々は別の名義で配信活動をしており(界隈擁護で「前世」と呼ぶらしい)そこで問題行動をしていたという噂を聞いてしまいました。

この話の真偽がどうであれ、Vtuberは基本的に演者の情報を明かさない上、別名義での活動となるし、犯罪に当たらない程度の問題行為であればたとえ企業であっても起用にはなんの問題もないので、問題を起こした配信者がVtuberに転生、という動きがしやすいのです。

そういうVtuberがもし問題を起こしたら界隈全体の信用問題になるし、避けようがないものの如何なものなのかなと思いました。

 

ここまでVtuberについて賛否両面から感想をつらつらと述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。

私は総合して言うと、Vtuber黎明期にあった新時代の熱のようなものは無くなったものの、それでも新しい文化の一つではあるし、なんだかんだいっても面白いので、今後も続いて、面白い方向に成長していってもらえたらなぁと思っております。

皆さんも良いVtuberライフを。