映画レビュー「メランコリック」
皆さんこんにちは
2020年初めての記事です。あけましておめでとうございます。
今回は邦画「メランコリック」を紹介していきます。
<あらすじ>
名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。
(公式HPから引用)
この映画、御覧のようにとんでもない設定です。人がバンバン死にます。
え、じゃあグロくて陰湿な映画なんだ... かと言うとそうでもありません。
すごくキャラクター同士の関係性を大事にしていて、しっかりヒューマンドラマしてます。
ちなみに、とんでもない設定でヒューマンドラマしてる映画と言えば「スーサイド・ライブ」という映画がありますね。「見るからにクソ映画を見よう!」と思って選んだら意外とちゃんとしててびっくりしたのを覚えています。
邦画って独特の温かみにも似たような雰囲気があると思ってるんですけど、今作にはそれが随所に感じられました。でも人がバンバン死んでいます。人がバンバン死んでいるのに温かい、なんだこの映画って感じです。
それと、主人公がすごい陰って感じで痛いくらい共感してしまう。自分が(学歴とかは除いて)これと同じような陰なので、序盤のヒロインと会うシーンはめっちゃ共感してしまいました。みんな女の人と話すとき「あぁ、いいんじゃない?」みたいな話し方になっちゃうよね。この冒頭シーンだけでも見てほしい。
だからこそ、終盤にかけて人間として成長していく姿にすごくかっこよさを感じました。人間としての弱さもひっくるめて大きくなっていくのが素晴らしい主人公でした。
あと、この映画の監督さんなんですが、この作品が初の長時間作品で、それなのに東京国際映画祭、上海国際映画祭、プチョン国際ファンタスティック映画祭など、著名な映画祭に出品、またそれらで受賞をしております。
初監督作品でこれってすごいな、天下一武道会初出場の悟空か?
今後の活躍に大いに期待が持てます。
さて、そんな今作のおすすめ度は
95点
・話の面白さ
★★★★☆
・映像/演出
★★★★★
・わかりやすさ
★★★★★
・総合
★★★★☆
「邦画ってみんなおもしろくねーよな」みたいな人は是非こちらの映画を
気に入らなくても責任は持ちませんが...