CHAOS;CHILD一週目「over sky end」ネタバレなし感想・レビュー
こんにちは。今回はシュタゲやロボティクスノーツと舞台を同じくする科学ADVシリーズ、CHAOS;HEADシリーズの二作目、CHAOS;CHILDの一週目が先ほど終わったので、この時点での感想を交えつつレビューをしていこうかなと思います。
◇概要・あらすじ
本作は先ほど紹介した科学ADVシリーズと呼ばれるアドベンチャーゲームの中の一作で、2014年12月18日発売です。
あらすじは...
2015年、渋谷。6年前に起きた大災害、渋谷地震から復興された街に新設された私立高校『碧朋学園』に通う青年宮代拓留は、自身が設立した新聞部の活動の一環として『ニュージェネレーションの狂気の再来』と称される連続殺人事件を追っていた。
情報強者を自称する拓留は、持ち前の好奇心と行動力、そして周囲の手助けや偶然もあり、とうとう事件の第一発見者となる事が叶う。真相の究明をする事で自身の有能さを知らしめる事ができると考えた拓留は、義理の姉を自称する来栖乃々の制止も聞かず、幼なじみの尾上世莉架や親友の伊藤真二と共に動く事となる。
やがてそれは、渋谷に生きる全ての人々を巻き込む狂気となって拓留に襲い掛かり、拓留もまた、自身の過去と向き合う事となって行く。
(参照:wikipedia「CHAOS;CHILD」)
といった感じです。
基本的に前作「CHAOS;HEAD」で起きた「ニュージェネレーションの狂気」という事件とリンクしたりしなかったりするものの、今作のみで十分ストーリーを追える上、説明もしっかりしてくれるので、前作未経験でも問題なくプレイできると思います。(個人的にはすごく大事だと思ってます)
◇評価点
今作のなんといっても面白いのはストーリーです。テキストADVなので勿論ここが肝なのですが...
今作は主人公が様々な猟奇殺人事件を追う形でストーリーが進行していきます。次は誰がどうやって?一連の事件の真犯人は?このキャラの背景は?などなど謎が次から次へと投入されて、気づいたらゲームを進める手が止められなくなります。
あとこれは賛否が分かれるところなのですが、ストーリーがかなり重いです。ストーリー中盤から、主人公とその仲間たち新聞部は「事件を追う側」から「事件に追われる側」になってしまい、中盤終わりのとてつもないトラウマシーン(下画像)はマジでエグいなぁと思いました。個人的にはダンガンロンパ2のとあるシーン並みに絶望したし、開いた口がふさがりませんでした。自分は重いストーリー好きなので、すごく良い点でした。
(↓微グロ注意↓)
(ネタバレ含むため一部モザイクを入れています)
最後に細かい点なんですけど、例えば途中でセリフを送って、次がナレーションセリフ(ボイスなしのセリフ)の場合ボイスが途切れないことが良かったと思います。
◇批評点
まず主人公にクセがありすぎる。これにつきます。あらすじでも書いたんですけど、主人公拓留は「自称情報強者」で、情報のソースを確認せずに話したり、上辺の情報だけで語ったりする情弱を見下しています。シュタゲもそうなんですけど、この時点でかなり受け付けない人がいるんじゃないかなと思います。
一応作中でこのような性格になった理由が語られたり、成長が見られたりはするものの、主人公の性格がきついからやめる、という人がいてもなにもおかしくないと思います。
あとこのゲームには選択肢がない代わりに「妄想トリガー」というものがあります。ポジティブとネガティブに分かれていて、妄想トリガーを選択する場面ではどちらかを選ぶことで物語が進みます。しかし、一週目ではどちらを選んでもトリガー発動中の会話が変化するくらいです。一週目のエンディングが固定とは言え、これは少しもったいないなぁと思いました。
最後に、このゲームは殺人のトリックを暴いて犯人を捜す、みたいな物語ではないので、そういうのを求めている人はがっかりするかもしれません。
◇総評
結論から言えばかなり人を選ぶゲームだと思います。Trueエンドまでゲームを進めていないのでどうなるかはわかりませんが、一週目終了時点ではかなーり重い話が続きます。しかもボリュームが結構多いので、重い話が続きすぎてやめてしまう人も多いんじゃないかなと思います。
しかし、サイコサスペンスが好きな人はすごく好きなんじゃないかなと思います。具体的には、流行り神シリーズが好きな人や、ダンガンロンパのような全体的に重い話が好きな人(推理要素はないので注意)はハマるんじゃないかなと感じました。
今後は、各ヒロインルートとTrueエンドがあるので、それを追って全クリしたらまたレビューを載せようかなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。